Blog
ブログ
ぱっとしない年?
2021.05.20
占い業界にも繁忙期と閑散期というものがあります。
占い館に所属していた頃の一番の繁忙期はやはり年始。
今年一年の運気を知りたい、占って欲しい、という方が
多くいらっしゃいます。
運試しやおみくじ的な感覚でいらっしゃる方も多いです。
今年も年明けの頃にいらっしゃったあるお客さまが
「毎年この時期(年初め)に来てるんです。」
とおっしゃるので、
「ありがとうございます。去年はどんな一年でしたか?」
とお聞きしたところ
「去年はここで、ぱっとしない年だと言われた。」
とおっしゃるので、少し驚き
「ぱっとしない年ですか?」
と聞き返したところ、
「去年も先生(私)に見てもらった。」
とそのお客さまがおっしゃるので、心底驚きました。
というのも、私は「ぱっとしない年」という言葉を
お客さまを前にして使ったことがない、と自信を持って言えるので
(私の中では、ぱっとしない年というものは存在しないので)
「本当に私でしたか?」
「ぱっとしない年という言葉を使っていました?」
と少しムキになって聞いてしまいました。(笑)
お話を伺う中で判明したのは、去年、
「仕事をバリバリ頑張りたい」
というお客さまに対して、私は
「自分が前に出るよりも、人を育てたり勉強をしたりすることに向いている年ですよ」
というようなことをお伝えしたのが、
仕事を最前線で頑張りたかったお客さまの中で
仕事をバリバリする年ではない=ぱっとしない年
として捉えられたのだということでした。
そのお客さまは去年1年間「今年はぱっとしない年なんだ」と
思いながら過ごされたかと思うと、とても残念な気持ちになりました。
と同時に、私の伝え方にも問題があったのかしら、と反省もしつつ、
「ぱっとしない年というものはない」という話から
人にはそれぞれバイオリズムがあること、準備をする時期、がんばる時期、
自分のバイオリズムに合った時期を選ぶことの大切さ、etc..
去年のような誤解がないように言葉を尽くし、
(実際、時間の限られた占い館での占い、しかも繁忙期となると
そこまではお伝えできていないのが現状です)
今年の運勢をお伝えしたところ
「また来年も来ます。」と明るい笑顔で帰って行かれました。
占い館に所属している頃は、繁忙期だと1日に20人のお客様の鑑定をする
ということをしていて、たくさんのお客さまに出会えることは楽しさもあり
勉強にもなりましたが、流れ作業のような鑑定はどうにも性に合わない。
という葛藤も抱えていました。
鑑定する人数は限られても、その分ひとりひとりのお客さまと
じっくり向き合える今のスタイルが私には合っているようです。